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私の好きなもの・・・(岡崎市・幸設計建築)
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Villa Savoye(out side)
サヴォア邸外部空間のご紹介です。

住宅をより豊かな空間としている最大のポイントはたっぷりと設けられた屋外空間です。
それらを順にご紹介します。






居間側から空中庭園を眺めます。
正面に婦人の居間から続くアブリ空間と右手には横長に開けられた開口からの景色・左手にはソラリウムへと続くスロープが見渡せます。






屋内のスロープから一度空中庭園へ出て屋外スロープへと続く空間デザインは計算された絵画のように美しい造形です。最上部の階段室のデザインは船舶のようにも感じられます。







屋外のスロープを折り返すと居間が見下ろせます。登りきったスロープ正面の開けられた開口はセーヌ川を見渡すためのものだそうです。








屋上庭園の造形はまるで船のデッキ空間のようです。高い壁はセーヌ川から吹き上げる風をさえぎるためにつくられています。








ソラリウムから空中庭園を見下ろします。内に対しては開放的なデザインとなっています。屋上から建築全体を見渡し楽しみます。







抽象絵画のような曲面とそれに続く階段室の箱型の造形の対比が絶妙です。スロープから屋上まで至った動線は階段へと自然に導かれます。







内部に引き込まれて廻り階段を下りて行きます。
登りで味わった景色とはまた違ったシーンの連続に気分が高まります。
 








多くの芸術家たちを関心させたらせん階段のデザイン。
見る方向により微妙に違う雰囲気でとても美しい造形です。
だいこんの桂剥きのような(笑)造形は一本筋の通った凛とした空間を造り出しています。









エントランスに戻りました。
階段の登り始めが玄関ドアと直交に配置されているため登りはスロープへと自然に導かれていました。
建築的な仕掛けに関心しました。
階段は地下倉庫まで続いています。
本来の目的である昇降のための階段がオブジェのようにエントランスに存在感を放っています。






使用人の部屋は外部のドアと通じています。水場も設けられた機能性の良いスペースです。明るくゆとりある空間は使用人にとって快適だったことでしょう。







エントランスから使用人の部屋へと続く空間の柱を利用して洗面台が設置されています。
ホールの中に堂々と設置された洗面は水まわりにかなりこだわっているコルビジェならではの発想です。








一歩ずつ進むたびに様々な表情を見せてくれるサヴォア邸。

近代建築の5原則 ピロティ・屋上庭園・自由な設計・自由なファサード・横長の連続窓にのっとった斬新で革新的な住宅でした。
1931年に完成された住宅が20世紀最高の建築のひとつとされる所以がとても感じられました。

施主のサヴォアさんは損害保険の会社オーナーです。
この世界一有名な近代建築といっても過言ではない住宅は建築当時から漏水などの問題があったようです。
なんとも皮肉な落ちがあることも今となっては逸話のひとつですね。

それでも現代まで人々に賞賛されるサヴォア邸は建築の中の建築でした。

建築を志す者。
必ず見ておきたい建築のひとつです。


2012.9〜10月 旅行

Villa Savoye  
http://villa-savoye.monuments-nationaux.fr/en/


| 好きな建物 | 19:58 | comments(0) | - |
Villa Savoye(Interior)
サヴォア邸内部のご紹介です。

近代建築の5原則に基づいたサヴォア邸。
その中のひとつ"自由な設計"
鉄筋コンクリート造により部屋の間仕切りが構造にかかわらず自由に計画されます。
場所によっては柱さえ上下階違うところに建っています。





玄関を入ると正面に上からやさしい光があふれるスロープがあります。
自然に足はそちらへと導かれます。
グレーのリノリウム製の手すりがアクセントになっています。









折り返されて続くスロープを登るにつれ予期せぬ眺めや発見があり気分が高まります。
手すり壁のコーナーの丸みが配慮の行き届いた人にやさしいディテールになっています。










大きな居間はレンガ積みの暖炉がしつらえてあります。
横長の連続窓からの緑が心地よいです。









居間をキッチン側に見返します。
空中庭園側の大きなサッシからは室内の奥まで光が差し込みます。









居間から空中庭園を眺めます。空中庭園をL型に囲んだ建物の全体のプロポーションが見渡せます。大きなサッシの開閉のしかけがとてもユニークでした。






キッチンは当時としてはとても機能的なものでした。
生ごみ受けやほうきの収納場所まで考慮された女性にやさしい設計となっています。 
明るく景色のよい空間での調理作業は心地よかったことでしょう。








ゲストルームのトイレ洗面スペースは独立した収納壁に囲まれています。
天からの明るさを取り込むためわざわざトップライトが設けられているこだわりを感じる空間です。 








ゲストルームの入り口正面に階段があります。
スロープからアプローチして階段から下りるという仕掛けはゲストを楽しませたことでしょう。











息子さんの寝室へと続く通路。
青く塗装された壁に天からの光が差し込む光景はとても神秘的で思わず見とれてしまいます。











息子さんの部屋の間仕切り家具。
クロゼットと棚・机も造り付けられ書斎コーナーも兼ねています。
機能的空間をひとまとめにすることにより残りの空間がとてもすっきりとします。









メインの寝室の水周り。クロゼットによって空間が仕切られています。トップライトの光で照らし出されたコバルトブルーの浴槽とグレーの造り付けの寝椅子はガラスタイルが使用されキラキラ輝いています。





ブドワと呼ばれる婦人用の小サロン。窓からは目隠しの植栽越しに空中庭園が望めます。左手ドアは空中庭園へと続く屋根のある屋外空間"アブリ"と接しています。







週末住宅として設計されたサヴォア邸。

明るく衛生的な水周り空間や作業動線は当時の女性たちに大変喜ばれたことでしょう。
造り付け家具を多用して空間を間仕切るしかけは現代建築に通じています。
加えて色使いや素材選び・空間構成は建築でありながら絵画を感じさせるものがありました。

さすが巨匠の住宅は見た目もさることながら実に生活しやすそうな配慮しつくされた空間でした。


2012.9〜10月 旅行

Villa Savoye  
http://villa-savoye.monuments-nationaux.fr/en/


| 好きな建物 | 13:21 | comments(0) | - |
Villa Savoye
サヴォア邸。フランスの旅の一番の目的地です。

いわずと知れた20世紀の巨匠であるル・コルビジェの代表作です。
建築を志す人ならば必ず知っている超有名な建築です。

巨匠がつくる住宅建築とはどんなものなのか・・・・・。
皆様にご紹介したいとおもいます。





郊外の住宅地の一角にサヴォア邸はあります。
とても有名な建築なので案内標識が街中からありそれをたどって進みます。石垣が途切れて鉄の門が現れます。この素っ気ない門が入り口になります。





門をくぐるとすぐ右手に門番の小屋があります。
ミニサヴォア邸ともいえるデザインですがどことなくくずれたプロポーションがほほえましいです。








林の中の砂利道を進むと・・。ちらりと見えてきました!!とうとうサヴォア邸と対面します。周囲の住宅街の建築とはまったく違う建物に1930年代建築当時訪れた人の驚きはどんなものだったのでしょうか。






右側のピロティーから車を進めて玄関に至ります。玄関で客人を下ろした後さらに建物をくるりと半周して西側のピロティー下のガレージへと車は進みます。建物のアクセントカラーの緑と自然の緑・壁の白の対比がとてもきれいです。




東回りに建物の外観をすすみます。
直線だったピロティー空間が車の進路のカーブに合わせて円弧を描いて行きます。






北側のファサード。中心にエントランスがあります。
建物の特徴であるピロティーと横長の連続窓がよくわかります。 すべての面で建物の印象が似て非なるのコルビジェらしい建築です。





西側のファサード。1階の緑の引き戸の内側にガレージがあります。カーブした建具すごいです。2階部分はテラスにほぼ面しています。ガラスのはまってない開口の雰囲気がとてもすっきりしていてこの面が一番か好きです。





ピロティーは砂利敷きの地面と白い壁・緑の外壁と自然の緑。
切りとられた景色が心地よい空間です。
雨にぬれず玄関まで車でアプローチして車庫へと至る便利な動線がピロティーによって作り出されています。






外観は"建築的プロムナード"によって提案・実現されています。

芝地に建築されたサヴォア邸はコルビジェいわく"家は何も妨げずにオブジェのように芝生の中に置かれている"といっているそうです。
ファサードの対象性によって"前方後方"という概念がなくセットパックされた1階はピロティーによって地面から切り離されて"空中に浮ぶボックス"・"地上に舞い降り宇宙船"と評されるとおりの外観でした。



2012. 9〜10月 旅行

Villa Savoye  
http://villa-savoye.monuments-nationaux.fr/en/ 


| 好きな建物 | 23:46 | comments(0) | - |
ストックレー邸
ベルギーの世界遺産ストックレー邸のご紹介です。

ベルギーに住んでいる友人のおかげで何度かブリュッセルに滞在する機会がありましたがストックレー邸は個人所有で内部は見学できないらしく外観だけのご紹介です。
友人宅はストックレー邸の近くにあり以前から変わった建物があるなー・・・とおもっていたそうです。
この機会に外観だけでもしっかり見ておこうということででかけました。



 


大通りに面した外観です。ヨーゼフ・ホフマン設計の建築はアールヌーボーの時代の中にあって時代を先取りするかのような直線的かつ立方体的外観で大理石を使用したすっきりとしたシルエットでできています。







装飾のない外壁に対して建物の最上部にある塔と彫刻はインパクト絶大で個人の住宅とは思えないただならぬ外観です。
この日は工事中のようで外部に一部足場がかかっていたり内部に人の気配があったりしました。











外観のもうひとつのポイントである門扉とガラスの屋根をもつポーチ。
時代を先取りしたアールデコの要素もあるすっきりとしたデザインです。
銀行家であったストックレーは建築費用を数字のない小切手で払ったということでいくらかかったのか本人も知らないという逸話があるそうです。
現代まで残る名作ウイーン工房の最高傑作が誕生したのもそのおかげですね。





私がストックレー邸に興味があるのは建築そのものよりも内部空間にあります。
ストックレー邸が世界遺産になった理由のひとつでもあるクリムトの生命の樹にもともと興味がありそれがストックレー邸の食堂の壁画装飾だったということから興味をもったのです。
ストックレー邸は建築はもとより内部の絵画・彫刻・家具・調度品からドアノブにいたるまでの総合芸術は凝りに凝ったもので内部が公開されたらどんなにすばらしいでしょう!
うかがい知れぬ道路面以外の外観や幾何学的な庭園もぜひ見てみたいものです。

ぜひいつか公開してほしいものです・・・。



2012 .9〜10 旅行

ストックレー邸     http://en.wikipedia.org/wiki/Stoclet_Palace
クリムト 生命の樹 
http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt_stoclefriesa.html


| 好きな建物 | 19:16 | comments(0) | - |
ツリーハウス
今日NHKのBSで地球でイチパンのツリーハウスという番組を見ました。

本放送を見逃して再放送を楽しみにしていましたが今日やっと見られました。
番組の中の家族の家は8メーターほどの高さに住居部分があり毎日不便だと思うのですがマラリアなどから逃れるためにも有効な高さなのだというこでなるほど納得です。
この家族のお父さんの別荘?は高さが30メーターもある木の上でジャングルが一望できます。
仕事のストレス解消でリラックスするために使っている空間だそうでなんともすばらしい景色を独り占めです。
世界には本当に不思議ですごいものがあるな。。。と関心しきりでした。

以前雑誌でツリーハウスの特集を見つけて世界にはとても美しいツリーハウスがあるもので感激していたところです。
一度はいってみたいところがまたまた増えてしまった今日この頃です。

  

   












カナダの球状ツリーハウスは日本人には目玉親父に見えます。
こんな発想をしてしまうなんてすごいですね。


"Spherical Tree House"  http://www.freespiritspheres.com/
"Cocoon"  http://www.bellemocat.com/residential/cocoon/
"Baumhaus Djuren"  http://www.baumraum.de/index.php?pid=18
"O2 Sustainability TreeHouse"  http://o2treehouse.com/
"Redwoods TreeHouse" http://www.yellowtreehouse.co.nz/
"Tree Hotel"  http://www.treehotel.se/
"Green Magic Tree House"
 http://www.palmlandtours.net/greenmagic1/

2012.1

 




| 好きな建物 | 23:46 | comments(4) | - |
厳島神社 &  投入堂
只只に宿泊するために出かけた旅の途中でどうしても一度は見ておきたかった厳島神社と三徳山三佛寺投入堂に行きました。

厳島神社はいわずと知れた世界遺産です。
寝殿造りの建築的美しさはもちろんのこと水に浮かんで見えるというなんとも粋な心意気にとても興味がありぜひ見てみたい建物の1つでした。
また投入堂は建築会の巨匠の皆様に一番すごい建物だと言われることも多い摩訶不思議な建築でこれも必ず見てみたい建物の1つでした。



行きに立ち寄った厳島神社。
本当は大潮の満潮時に見たかったですがこの時期は小潮。
残念ながら水平線ギリギリの美しさを見ることはできませんでした。






自重だけで建っているという大鳥居を本殿から望んだ景色はどこにもない特別な場だといことを感じさせます。
曲がりくねった回廊を歩いていくとさまざまな建物の見え方があり日本の建築のすばらしさを感じます。






帰りに投入堂に行きました。
目的地まではいつくものお堂を越えて往復2時間くらいはかかるそうです。少しは事前に調べてスニーカーを履いて行きましたが運動靴でないとダメだということです。ハイキング気分で登るのならやめたほうがいいといわれました。それほどすごいところなんだ・・・と気持ちを引き締めます。







草履を買います。草履は登山にはとても良いそうです。六根清浄と書かれたたすきをかけて登ります。本当に修験者のための山なんですね。








本堂を抜けていよいよ投入堂への参拝登山開始です。
小さな木の扉をくぐるといきなり山の中といった雰囲気に変わります。
森林浴のような心地よい気分です。









そんな気分はすぐになくなり最初から登山のような状態になりました。
最初から最後までほぼこのような感じでした。
断崖絶壁の部分もたまにあったりコースも少しとまどったりなどで途中で滑落して亡くなる方もいるとのことです。 
登山に慣れてない私たちにとっては本当に修行の場です。










難所の1つチェーンで登る崖です。
このお堂を見るためにはここを登らなくてはいけません。
私は平気ですが・・・。
下から見上げるお堂は清水の舞台のようです。
この山の中の地にどうやって建てたのやら・・・。目的地の手前のお堂でさえミステリアスです。







お堂を登ると中国地方の山々が一望できます。ありえないことに下が断崖絶壁にもかかわらず手すりがありません。さらにデッキは外に向かって勾配がついています。みんな建物側にぴったりくっついて恐る恐る一周します。今の日本でこんなにスリルのある建築もないのではないでしょうか?投入堂と同等に見たかった景色に感激です。









投入堂の手前のお堂は洞窟の中に建っているかのようです。
こうもりも生息する洞窟の中を潜り抜けて投入堂へとさらに進みます。
それにしても造ってからはめ込んだかのようにぴったりと洞窟の中にはまっています。







とうとう到着しました!これが投入堂です。
実際に苦労してここまで来るとどうやって建築したのやら・・・・。ますますわからなくなってしまいます。ここから先は立ち入り禁止。仮に近づいてもいいと言われても建物までどうやっていけるのか見てもまったくわかりません。ロッククライマーしか無理ではないかと思うほどです。
修験道の開祖が投入れたという伝承を信じずにはいられないすごさです。




どちらの建物も平安時代ごろの建物といわれています。
日本の建築技術のすばらしさを改めて感じました。
世界に共通して言えることですが宗教施設に対する人間の純粋なエネルギーがあるからこそ考えられないようなすばらしい建物ができるのですね。


2011.9 旅行

厳島神社  http://www.miyajima-wch.jp/jp/itsukushima/index.html 
三徳山 三佛寺   http://www.mitokusan.jp/sanpai


| 好きな建物 | 11:56 | comments(0) | - |
スイス レマン湖
パラフィットからコルビジェの小さな家 通称母の家に向かいました。

事前にしっかり確認しないで火曜日に出かけてしまい中を見ることはできませんでした。
次の日にまた挑戦することになります。
しかし途中で出会ったすばらしい景色のおかげで思わぬうれしい一日となりました。


 


レマン湖のほとりの道は石積みのぶどう畑の間を縫って湖に飛び込むような道が続きます。カーブごとに変化のあるすばらしい景色と道の楽しさにずっとわー!!と叫んでいたほどです。人生の中で1.2を争う素敵な道でした。





帰国してからわかったことですがこのあたりは2007年に世界遺産に登録された"ラヴォーのぶどう段々畑"というところだったのです。
さすがに素敵だったわけです。
運転したくなる道・・・・・・うらやましいくらい素敵な道でした。




目的の母の家は交通量の多い大きな道沿いに建っています。
飾り気のない外観は建築に興味のない人はあのコルビジェの建物だとはきっと気づかないことでしょう。






入り口の看板はインドのチャンディガールの町のシンボルにもなっているコルビジェの"開かれた手"がかかれたものです。











何とか中が見えないかな・・・とおもって建物の周りをうろうろして見つけた穴。
この穴からあやしく中を観察しました。



 







湖側には庭の隅にあるあの有名なピクチャーウインドーが見えます。
蔦がからまってとてもいい雰囲気です。
早く中から景色が見たい!






またまた怪しく塀に登り中を観察です。
屋根つきのテラスや桐の大木、屋上庭園・・・。
本で見ていた建物が目の前にあることに感激です!





レマン湖や母の家を訪れるならぜひ自分で運転して行くことができれば感激ひとしおです。
すばらしい景色がコルビジェの心をとらえたことが当然のように実感できました。

次はいよいよ中に入ります。
つづく・・・・



2009.8 旅行
http://www.fondationlecorbusier.asso.fr/fondationlc_us.htm        小さな家 Villa Le Lac    


 

      
| 好きな建物 | 18:36 | comments(2) | - |
ロンシャンの礼拝堂(内部)
引き続きロンシャンの礼拝堂の内部です。

光の礼拝堂というほど内部に差し込む光を重要に考えられたロンシャンの礼拝堂。
はじめて写真で内部を見たときのガラス越しに差し込む光をぜひ体験したい・・・という思いがいよいよかなえられる瞬間です。

 


内部の写真の中で最も有名な南面。
壁の厚みの違いにより奥行き感のそれぞれ違った四角形に切り取られた穴の中にはめ込まれたガラスから差し込む光そのものが神様からの贈り物のようです。

 



1つ1つのガラスはコルビジェが描いたさまざまなデザインと色で調和しています。
ステンドグラスではないガラスにこだわったコルビジェの思いがつまったデザインです。






ガラスのデザインの絵葉書を買いました。
草木・雲・鳥や人間の顔をした月など描かれたモチーフがよくわかります。
想像力あふれた子供のいたずら書きのようなデザインはすばらしい色使いによって絶妙な雰囲気を醸し出しています。

 







あまり知らなかった小礼拝堂。
私が内部空間の中で一番心に響いた空間です。
3つの塔の下にそれぞれ設けられた空間は上からの光が天から降り注ぐように祭壇を照らしています。





心地よい狭さと程よい明るさ。
その中でも赤の小礼拝堂は衝撃的でした。
光ではない明かりをより感じさせる建築的演出効果は光の礼拝堂の象徴的空間だと感じました。

 



圧倒的なかたまり感と大きく感じた外観とはずいぶん違って内部はとても静謐で神聖な雰囲気に満ちていました。
それは光のやさしさ・厳かさ・神秘さによるものなのでしょう。
当たり前にある太陽の光の効果をあらためて感じさせられました。

装飾的・古典的な建築でなくても静かな祈りの場を50年以上も前に作り上げた。
建築がもつ可能性や創造性をぞんぶんに駆使した建築家 ル・コルビジェは現代にも通じる、まさに20世紀最大の建築家のひとりだということが実感できました。

心に響く礼拝堂でした。


2009.8 旅行
http://www.ronchamp.fr   ロンシャンの礼拝堂    


 

| 好きな建物 | 11:23 | comments(0) | - |
ロンシャンの礼拝堂
ベルギー在住のA夫妻に大変お世話になってスイス方面の建築を味わってきました。

建築設計に携わっている人は必ず知っている20世紀建築の最高の巨匠の1人である ル・コルビジェ。
スイス生まれの巨匠の作品の中でも特に有名な晩年の作品"ロンシャンの礼拝堂"は以前から必ず見たい建築リストのトップクラスのものでした。
建築士の試験勉強のときに初めて見た礼拝堂の写真の印象はライトの落水荘とともに今でも忘れられない衝撃があります。
http://cxx06752.jugem.jp/?day=20061027 落水荘

それが実際どのように感じるものなのか・・・・
現実に見た建物は写真だけでは味わうことができない想像以上に心に響くものでした。


 

礼拝堂に続く坂道を上っていくと・・・特徴的な礼拝堂の屋根が見えてきました!
蟹の甲羅をモデルにしたといわれている屋根は人の唇のようなナメクジのような・・(そんな感想は失礼ですが・・)
一度目にしたら忘れられない造形が現れます。





どの写真でも必ず紹介される南面の外観。
いろいろな大きさ・形の窓が壁から切り取られていますが不均一にもかかわらず品の良い美しさのがあるのはモデュロールの原理による美しさなのだと感じます。




この地に魅了されたコルビジェが設計した丘の上に建つ礼拝堂。
建物というよりは彫刻的な印象さえ持ってしまいます。
南と東の壁が予想以上に斜めに傾斜しており屋根の庇効果が予想以上なことが写真ではわからない発見でした。

 



東面は広場とつながりのある典礼のための空間があります。
唯一塔のない外観は南面とはまたちがった屋根の印象で建物の上に船が乗っているような・・・イメージが浮かびました。






北面は小礼拝堂のある2つの塔と階段と赤と緑の特徴的なドアのついた外観です。
南面の斜めになった壁に切り取られた窓とは異なり垂直の壁に切り取られたさまざまな窓はちがった印象があります。




今まであまり印象がなかった西側の外観。
南の高い塔と窓のないシンプルな外観。
樋の役割のガーゴイルや水受けの彫刻的な雰囲気と告解室の壁のふくらみが意外にも私は一番好きな外観で実際に見てこその発見でした。


 

じっくりと外観を見学してあまりに印象の違う4面は驚きでした。
どうしたら1つの建物にこのような異なる印象の4面をもつ外観が可能なのか・・・・
やっぱりコルビジェは偉大な建築家です。

世界中から多くの見学者をひきつけるのも納得できる魅力溢れた建物でした。
とても大きく力強く感じた外観ですが・・・・・
内部は・・・・・・

つづく。


その他スイスにあるコルビジェの母の家や「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を2009年に受賞したピーター・ズントーのセントベネディクト教会・テルメ・ヴァルスなどなど本当に充実した建築探訪の旅でした。
その感動を今後ブログにアップして行きたいと思います。
お楽しみに。




2009.8 旅行
http://www.ronchamp.fr/ ロンシャンの礼拝堂    


 

| 好きな建物 | 11:39 | comments(0) | - |
フランクロイドライト(落水荘)
私が建築の世界に入ったのは単純なきっかけからです。
その時代女性は結婚したら退社するという風潮があり、ずっと仕事を続けたいという考えだった私は製造業界を脱出して建築業界に転職しました。
初めての建築という世界の知識は全くなく、柱という言葉は知っていたにしろ、基礎と土台の違いさえ分からない状態でのスタートでした。
そのときお世話になった会社の社長が何か資格をとったらどうか?と提案してくれて、それでは建築士の資格をとりたいなぁという、そんな程度でさっそく資格をとるための学校に通わせてもらえることになりました。
その時の建築史の授業のビデオで巨匠の作品を紹介するものがあり、初めてフランクロイドライトという人を知りました。
日本では遠足で行ったことのある明治村の中にある帝国ホテルを設計した人だということを知りました。
遠足で行ったときに建築を知らないなりにも、他とは違う迫力が印象に残っている建物だったので何となく覚えていたのです。
ライトの作品はアメリカに多くありますが、その代表作である落水荘という名の住宅の授業は私にとって衝撃的でした。
それまで住宅というのは日本のハウスメーカーさんの家のイメージでしたし、またはコンクリートでできたマンションのようなものだったのですが、建築家が設計する住宅とは、こんなすごいものなんだ!!と雷に打たれた状態になりました。
建築士の学科の試験が終わり製図の勉強に入ったときに講師にきていた建築家の先生がライトのファンで落水荘を見に行ったときの感動を語っていて、私にとって建築の原点となった建物を絶対に見てみたい!と思い、ついにその夢をかなえました。






アメリカのペンシルバニア州のピッツバーグ郊外にある落水荘。
レンタカーで走り続けてやっと到着した森の中を進むと、突然この視界が目にとびこんできます。
自然のままの滝の上に山のように覆いかぶさる建物の迫力に言葉がありません。
一歩ずつ建物に近づくたびに感動が高まります。






あくまでも水平ラインにこだわった面の重なりの美しさと究極の軒の薄さはライトのゆずれない信念を感じさせます。
そのためバルコニーの手すりの高さはとても低く子供ではちょっと危ない感じですが、そこまでして機能や安全性よりも美しさを追求してしまうのは巨匠だからできることなのかな?と少しうらやましくなってしまいます。







滝の上に浮いている形をとるために片持ち梁で信じられないほど大きなベランダを支えています。あまりに大胆な構造はすこし無理があるようで補強工事がおこなわれていました。それにしても、やりきってしまうすごさには感心させられっぱなしです。





室内で特徴的なのは天井の低さです。とくに廊下部分の天井はアメリカ人で背の高い人は天井に届いてしまいそうなほどです。しかしその先にある部屋は暗くて低い廊下の空間のおかげでより広く感じることができます。ちょうど日本の茶室の天井の低さを心地悪いと思う人がいないように・・・・。






もうひとつすごいのは、ゲストハウスに行くための渡り廊下の屋根です。やはり片方しかない柱が約2.4メーターの巾の屋根を支えている軽やかさは、どんなことをしてでも美しさを追求したいという執念を感じました。でもその効果はだれもが納得してしまいますね。







私に建築の仕事は人に感動を与えることができる仕事だということやすばらしい建物はずっと大切にしてもらえるということなど、仕事の原点となる考え方をおしえてくれたライトの作品は本当にすばらしいものでした。
たった1枚の写真を見て感動した落水荘。
写真でみても感動しましたが、現実の天井の高さや空間の広がり感、手すりの高さなど建築は体験するのが一番だと思いました。
この体験を通じて、以降いいなぁと感じる建物はどこにでも見に行こう!!という行動力が生まれることになりました。
みなさんもとりあえず近場の明治村へぜひ行ってライトを体験してみてください。






落水荘 1998.8 旅行
| 好きな建物 | 09:52 | comments(2) | trackbacks(0) |
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